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「ラビリンス」/ケイト・モス

2006.10.11 Wednesday
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    ラビリンス 上ラビリンス 下ラビリンス 上
    ケイト・モス, 森嶋 マリ
    おもしろかったです(´・ω・`)おもしろかったのですが(´・ω・`)
    寂しい。。。最近読書の後感じる寂しさがまたやってきてしまいました。
    読んでいる途中は『そこ説明なしにいっちゃうですか?』『そこは推測してくださいわかるでしょ、てとこですか?』もありつつも、とても楽しかったのですが。枠内におさめられた物足りなさとでもいうか。最後に向けてまとめられていったその感じがね、うーんうーん。うまくいえないのですが。物寂しいの。。。エンタメじゃなく文学作品と呼ばれるものを読めという時期なのでしょうか。
    ともあれこちら「ラビリンス」、過去と現在の二人の女性の視点から語られる物語です。
    舞台はフランス。現在の主人公であるアリスが発掘ボランティアに参加中偶然見つけた洞窟からあれこれ事件がスタートします(このアリスの背景があまり語られていないという…反面過去時代の主人公はかなり書き込まれています)。
    一方過去は中世。南フランスの異端制圧(カタリ派排除)にアルビジョア十字軍がやってくるあたりです。主人公アレースの行動はホラー映画にある『どうしてそっちに…』な部分もありますがなんだか一生懸命です。心正しく清く勇気ある好ましいらしい人物ながら当時からしてもちょっと型破り風に描かれています。
    人物よりなにより、今の時代からみるとアンビリーバボーな概念はびこる過去時代に生きる人たちの生活描写が素朴粗暴ながら魅力的です。生活風習とかよく調べてあるなーと感心させられます。こういう時代背景を組み込んだ小説はやっぱり強いわねー(あるいは私が弱いだけ/笑)。ずっと避けて来た「三国志」や池波正太郎でも読もうかしら(・ω・)。
    聖杯伝説にまつわる攻防がメインながら、女性が書いた女性主人公の小説ならではの恋愛描写もびしばしあります。ただそれに古典少女漫画、あるいはハーレクイン的セオリー『色っぽく奔放な美人に誘惑されるものの結局は改心して誠実で健気な可愛い娘のところに戻って来る男』を使ったのがなんかね。。。うーんうーん。わかるけどーーー(´・ω・`)ちょっとこれ諸刃の剣かしらと。
    全体のあらすじ、ベストセラーになっただけの読みやすさ楽しさはあると思うのですが…この軸ってばどこかで( ̄▽ ̄)。はいキャサリン・ネヴィルの「8(エイト)〈上〉」。フランス革命に触れていた「8」(過去がとてもおもしろかったのに最後無理矢理まとめられてた)と2つの時代を一本に結ぶ軸(ネタばれになる)、あの軸と一緒ですよー。あっちの人たちってほんとアレが好きよねぇ(゚Д゚)

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